ヘルムホルツの定理についての妄想
研究室の輪読で流体中の速度場をDivergence freeな速度場とRotation freeな速度場(とポテンシャル流)の和として分解できるという定理が出てきた
これはつまり、電磁気学ででてくるHelmholtzの定理と同じことを言っている。
Helmholtzの定理
ここからは物理は忘れて数学的に見ていこう。Helmholtzの定理とは、3次元のベクトル場Aについて
と分解できるということを主張している定理だ。
を求める?
ふと思って、このが具体的に表すことができないか?と考えた。どうすれば良いだろうか?
フーリエ変換先の空間でを次のような形に置く
こうすれば
となり、この式を逆変換することで発散はもとのものと一致し回転は0となることが言える。
を逆変換したものは
と表される。もう少し変形するとi成分は
と表される。これは良く見ると畳み込みの形になっている(積の逆フーリエ変換なのであるいみ当たり前)・・・すなはち問題は
という積分(2階テンソル)を計算することに還元されたわけだ。
さて、これをどう計算するかなのだが…なかなか死ねる・・・途中で分岐点で留数定理が使えるのかなぁとか悩んだり
ただ、Google先生に聞いてみたらもう具体的に表す方法は知られているみたいだ(苦笑)
このページの(2)式を参照
ん〜ますます計算する気がそがれてしまった・・・
こういう風に答えを見てしまうと手を動かしたくなくなるというのは害悪だと思う。だから僕が何回も声を大にして主張していることに繋がるわけだけれど。
続き:その2