音楽について雑記

今日のN響アワーでは西村朗さんの「蘇莫者」をやっていた。

蘇莫者とは舞楽の演目で、聖霊を自分の体に乗り移らせるというようなストーリーなのだっけ?
日本の伝統芸能がこうして現代でも生き続けてるのって素晴らしいことだと思う。邦楽は西洋のクラシック音楽にないものを持っていて、クラシック音楽の作曲不振を打破するきっかけになるんじゃないかなと勝手に期待してる。
前から気になっていた。雅楽は西洋の和声に則っていないのはいいにしても、不自然な響きがよく出てくる。これは雅楽ポリフォニー的に複数の旋律を奏でているので、衝突して不協和音ができてるのかなと思っていた。そのことが番組で解説されてて、どうやらそれをヘテロフォニーと呼ぶらしい。自分は、不協和な響きが発生するのは作曲が未熟だからだと西洋音楽的視点で考えていたけれど、そうではないらしい。不協和音が発生することを「音が擦れる」と呼ぶらしく、東洋独特の感性だと解説されてた。西洋音楽をしらなかったらこの不協和な響きがどういう風に聴こえるのか体験してみたいなあ。
西村朗さんの曲にはヘテロフォニーと題された曲が幾つかあるようだ。聴いてみよう。

N響アワーでは「蘇莫者」の後半しか放送されてなかったけれど、後で全部放送されるみたい。

クラシック音楽が好きな人ってなんでこんなに少ないんだろう。クラシック音楽なんて古臭いと思っているのなら大間違いだと思う。クラシックという単語自体が古いってことを意味してるけれど。クラシックと耳にしたら有名な曲しか知らないんだろうか。近現代音楽を聴いいてみればいいのにと思う。ずっとポップスばかり聴いてるのは狭い世界に閉じこもってる、あるいは音楽とは別の方向に向かっているようにしか見えない。と、グールドの言ったことのような事を言ってみる。(僕も狭い世界に閉じこもりがちな性格だけど。)いろんなジャンルの中で斬新だって思われたことが実はクラシックで先に出てたってことはよくある。もちろん逆もある。



世の中には新しいものが大好きな人種がいる。ミーハーな人たちは見てると嫌気がさす。
新奇性!新奇性!と騒いで、ろくに中身も知らずに騒いでいるだけ。

と他人の事ばかり言ってないで、自分はどうなんだか。