イタチの謎

漫画について書いてみようかと。新しい試み。



NARUTOって一応戦闘系の漫画に分類されてるんだろうけれど、実際はそうとは思わない。NARUTOは戦闘の爽快感を求めた漫画ではない。いろいろな不条理な問題をジャンプを読んでいる無垢な子ども達に問題提起し考えさせようとしているのではないだろうか?そのせいあってか、戦闘漫画が好きな人たちへの受けはあまりよくない。それは伏線が多すぎるということも関係しているかもしれない。



さて、その伏線のひとつとして、サスケの実兄イタチはもう亡き人であるのだが謎が多い。
イタチはなぜ兄のように慕っていたシスイを殺したのだろうか?
あの性格からして、ただ単に万華鏡写輪眼を手に入れたかっただけとは思えない…



イタチは万華鏡写輪眼の開眼条件はもっとも親しい友を殺すことだとサスケに言っていた。しかし、サスケの開眼やカカシの開眼を鑑みるに本当は違うのではないかという疑念が出てくる。サスケが開眼したのはイタチと戦ったことによっている。イタチはサスケにとってはもっとも親しいともではない。ひょっとしたらイタチを殺してしまったことによる後悔が万華鏡を開眼させたのではないだろうか?




そこである仮説がたつ。イタチはシスイを殺さなければならない理由があったのかも知れない。イタチはマダラが復活することを止めようとしていた。そのためにある理由でシスイを殺さなくてはならなかったのではないだろうか?たとえばシスイはマダラの眼を移植したが、シスイはその眼に乗っ取られてしまった。そして殺してしまった後悔で万華鏡を開眼した…とか。



最近サスケがどんどん憎しみにかたまったキャラになってきている。でも、作者はうまく作ってるものだなーと思う。最初から憎しみにまみれたキャラを登場させても読者には受け入れられないで終わる。でもサスケ君は最初は仲間だった。それがどんどん憎しみにとりつかれていく。それでも読者はサスケ君が「良い人」であることを期待する。そうなると世の中にある「憎しみ」が悪の元凶だと読者は気づく。作者は最近ずっとこの「憎しみ」をテーマにしてNARUTOを書いている。僕はそれがとても気に入って毎週読んでいる。一体これからどういうふうにして終わらせるのだろうか?